第118章 乱れるべきものは、とっくにもう乱れている

相京亜稀は顔色をわずかに変え、声を荒げた。

「桜井雨音、何を言ってるの?! うちの班のレポートは全部システムに入力してある。1枚たりとも紛失してない!」

「疑うなら入力リストを見ればいい。PCが落ちて大半のデータは消えたけど、その記録だけは残ってるから!」

相京亜稀は一語一語、噛みしめるように言い切る。

「私に汚名を着せる気? ふざけないで」

桜井雨音は淡々と「へえ」とだけ返した。

「捨ててないのは、私がゴミ箱に入れる前にたまたまパラッと見たら、日付が当日だったから。だから戻しただけ」

「だったら何で、私がレポートを失くしたみたいに言うの? 床に落ちてたのを拾って戻した、それだ...

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