第126章 お茶会

 桜井雨音はふっと笑って言った。

「気分を変えて、少し肩の力を抜いたスタイルにしてみたら、意外と当たりが出るかもしれないなって」

 菅原玉恵は顔色を最悪にしていた。けれど大勢の前で癇癪を起こすわけにもいかず、歯を食いしばって怒りを押し殺す。

 瀬戸美月は唇をきゅっと結ぶ。桜井雨音に、ここまで一瞬で叩きのめされるなんて思ってもみなかった。

 二人の表情を見比べた篠原秋沙は、口元だけをつり上げる。

「世間知らずって、ほんと笑わせてくれるわね」

 そして軽く手を上げ、店員に合図した。

「いいわ。この二着、包んで。どっちも買うから」

「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」

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