第143章 お前に彼女のことを口にする資格はない

菅原玉恵は瞬時にカッとなり、額に乗せていたタオルを乱暴に放り投げた。

「あなた、私のお見舞いに来たの? それとも私を怒らせに来たの? あの子のお腹の子が神崎家の血じゃなかったら、私があんな女を認めると思って?」

神崎綺羅は唇を尖らせる。

「じゃあ自業自得。ああいう女、見た瞬間わかるでしょ。腹で立場を奪いに来てるだけ。『清純派』だの何だのって、ママだけが騙されてるの」

彼女は最初から、瀬戸美月なんて一度も気に入っていなかった。菅原玉恵が今さらそれに気づいたのだとしたら、鈍いにもほどがある。

母が入院したと聞き、神崎康臣は会社から病院へすぐさま駆けつけた。病室に入る前から、言い争う声が...

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