第150章 何を狂ってる?

高橋周平はそう言いながら立ち上がり、外の静かな場所で出ようとした。

 だが神崎康臣と御堂伊織が、示し合わせたみたいに同時に周平の肩を押さえる。

 康臣は周囲に「静かに」と手で合図し、伊織は即座に音楽を切った。

 動きが早すぎる。

 連携が良すぎる。

 高橋周平はごくりと唾を飲み込み、心の中で叫ぶ。

 ――圧が強い!

 電話の向こう、桜井雨音は長いこと迷った末に、ようやくこの一本をかけた。

 桜井敏恵の担当契約が、もうすぐ切れる。石川奈々と更新しないなら、次の編集者を探さなければならない。

 しかも信頼できる人。できればミステリーやサスペンス、ホラー寄りの単行本の経験がある編...

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