第182章 率直に言うと、いくら要る?

「母さん、見つけた! 岩峰のツレのチンピラが、神崎康臣っていうクズの会社の住所、割り出したって!」

 そう叫んだのは瀬戸优矢だった。時岩峰の友人で、ろくに定職もない小悪党。だが裏の手口だけは妙に豊富で、今回も「ダメ元」で投げた話を、本当に嗅ぎ当ててきた。

「最高じゃない! こっちは神崎家の前で張ってても、菅原玉恵を外に出にくくさせるくらいで、何の足しにもならなかったんだから」

 瀬戸利加の目が、ぎらりと光る。今にも飛び出しそうな勢いだ。

「行くよ、优矢。本人のとこに乗り込む——」

 ——それから三十分後。

「ここが神崎康臣の会社……? ビル、でっか……金持ちにもほどがあるだろ」

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