第46章 三男一女、修羅場!

 だが次の瞬間、もう片方の手に遮られ、伸ばした腕は宙で止まった。

 柊時宗は眉をひそめ、現れた人物を睨むように見た。声は刺々しい。

「……お前か?」

 桜井雨音は呟くように息を漏らす。

「篠原教授、どうして……」

 その瞬間、喉の奥が詰まり、泣き声がこぼれそうになった。

 篠原温人の視線が、彼女の顔に静かに落ちる。

「大丈夫か」

 桜井雨音は小さくうなずく。

「……はい」

 けれど鼻にかかった声が、嘘だと告げていた。

 篠原温人は淡々と続ける。

「ちょうど車がある。送ろうか」

「……お願いします。すみません」

 篠原温人は彼女の肩をそっと抱き、歩き出す。

 桜井...

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