第97章 神崎家の門は入りたい奴が入れ

「はいはいはい、あんたがすごいってことでいいでしょ?」

「病院の規定で、交通事故のケガ人は家族に連絡しなきゃいけないの。お父さんとお母さんに心配かけたくなくて、仕方なくあんたの番号を伝えた」

 篠原美羽はそこでふう、とため息をつくとスマホを取り出し、苛立ち混じりにぼやいた。

「こっちのスマホ、落とした衝撃で真っ黒になっちゃってさ。だから電話も取れなかったんだよ」

 桜井雨音は、道中ずっと「電源が入っていません」と言われ続けた理由をようやく悟る。

「それで、今は大丈夫? どこか痛いとか気持ち悪いとかない?」

 事故現場を通りかかったうえ、しかも大きな玉突き事故だった。雨音はどうして...

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