第137章 計画が崩壊する

皆が振り返った。

そこに立っていたのは立花柊だった。白いギリシャ風のロングドレスに着替え、涼やかな顔でまっすぐこちらを見ている。表情は静かで、慌てた気配など欠片もない。

立花佳織と保坂心月は、まるで幽霊でも見たかのように顔面蒼白になり、言葉を失った。

「なんで、ここにいるの! あなたは今ごろ――」

保坂心月が反射的に叫びかけた、その腕を立花佳織が乱暴に引いた。黙れ、という合図だ。

立花柊は口元だけを薄く持ち上げ、笑っていない目で二人を見た。どこか愉しむような声音で言う。

「私がいるべき場所って、どこ?」

そこまで言われれば、鈍い者でも分かる。保坂心月と立花佳織は、立花柊を陥れよ...

ログインして続きを読む