第140章 彼とよく似ている?

立花柊は、ぽかんと立ち尽くした。

訳もわからないままその場に立ち、視線の端で林田浩介をうかがう。

林田浩介は顎で促した。早く、やれ――と。

立花柊には演技経験がない。何から手を付ければいいのかさえ分からない。

三分はあっという間に過ぎ、彼女ができたのは、怯えながら一曲歌うことだけだった。

周防泉は終始、顔も上げない。

林田浩介が近づき、礼儀正しく尋ねる。

「周防先生、ご判断はいかがでしょうか……」

「帰っていい」

周防泉はペン先でタブレットの画面をトントンと叩き、二人を見ようともしなかった。

立花柊の頬が一気に熱くなる。気まずさに俯き、答えはもう出た、と胸の奥で理解した。...

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