第144章 立花佳織は停職になった

健康診断を終えて病院から戻ると、立花昭沙は書斎に座り、表情を冷たく沈めていた。

昼間、病院で立花柊が献血して人を助ける場面を目にした。そのうえで、立花佳織の近ごろの傍若無人な振る舞いを思い返す。

比べるまでもない。差は歴然だった。

立花昭沙は、立花佳織に少なからず失望した。

――自分に似ると思っていた。

だが似ていたのは外側だけ。芯が違う。やり方も、考え方も、まるで真逆だ。むしろ立花柊のほうが、どこか自分の気配を持っている。

……ただし、立花柊は自分の娘ではない。

立花昭沙は立花グループ人事部へ正式な通達を出した。立花佳織のグループ内における一切の職務を即時停止。すべての業務権...

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