第31章

保坂心月は話題を逸らすように、持ってきたサプリをテーブルに並べ、ひとつひとつ規定量だけ器に出していった。

種類はやたら多い。妊娠中に飲めるとされるものは、片っ端から買い集めたのだろう。

「はい、まずこれ。妊婦さんのカルシウム補給ね」

保坂心月は錠剤を二粒つまむと、ぬるま湯のコップまで立花柊に差し出し、急かすように言った。

「早く。飲んで」

立花柊の頭は「輸入品」「高い」だの、そんな単語ばかりがぐるぐるしていた。

本音を言えば、こういう派手な栄養剤なんて飲みたくない。

けれど、わざわざ用意してくれた気持ちまで無駄にしたくなくて、柊は黙って錠剤を飲み下した。

それを目の前で確認し...

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