第49章 再会する

彼女の世界から、瀬戸北斗の影は消えた。まるで最初から出会ってなどいなかったみたいに。

立花柊は今の生活に満足している。けれど、たまに瀬戸北斗のニュースを目にすると、理由もなく心臓がきゅっと締めつけられた。

すぐに何事もなかったふりで画面をスクロールする。

もともと住む世界が違う。偶然、少しだけ交わっただけ。今はもう離れたのだから、何もなかったことにしたほうが、お互いのためだ。

立花柊は唇を軽く結び、時計を見る。もうすぐ定時。

作業中の書類を保存し、こっそり新谷寒弥にメッセージを送った。――すぐ上がれる、今日は残業なし。

今夜は新谷寒弥と夕食の約束がある。あとで迎えに来てくれること...

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