第91章 母娘の再会

電話の向こうで瀬戸北斗は、送られてきた写真をしばらく見つめていた。逡巡した末、立花柊とのトーク画面を開く。

【送ったプレゼント、どうして受け取ってくれない?】

返ってきたのは、赤い感嘆符だけだった。

相手が友だち追加の確認をオンにしています。あなたはまだ友だちではありません。

――削除、された?

立花柊に。

……

明後日は土曜日。立花柊は、休みを取らずに済むことだけは救いだと思った。

誰もいないオフィスで、丸一日半。声をかけてくる人間はひとりもいない。

休暇申請を出すにしても、いったい誰の承認を取ればいいのかすら分からないのだ。

午後二時。新谷寒弥はすでにビルの下で待って...

ログインして続きを読む