第4章

「冗談を言ってるように見える?」私は声の調子を徹底的に平坦に保った。「資本主義的搾取だって大騒ぎしたのはあなたたちでしょう。いいわ。搾取は中止よ」

 私は会議室のドアを押し開け、そのまま外へ出た。

 だが、人だかりは散らなかった。ぞろぞろと私の後ろから雪崩れ出てきて、廊下全体を塞いだ。

 由美が前へ割り込んできた。目の縁が赤い。「社長、そんなのダメ! 学費の補助が出るって当てにしてたのに。あのお金がなくなったら、授業料どうやって払えばいいの?」

 大輔が彼女を押しのけた。「月に千五百円の手当だと? 俺たちを物乞い扱いする気か!元の研修手当を復活させるのが、交渉の最低ラインだろ!」

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