第7章
私は本社会議室の扉を押し開けた。
社員たちの落ち着かない視線を意に介さず、まっすぐ前へ歩いていき、席に着く。
「あなたたちが何を手札にしているかなんて、最初からお見通しよ」視線で一同をなぞる。「数の力に賭けてる。大きな締め切り直前に、私が中核チームを丸ごと解雇できるはずがない――そう踏んでる。でも、契約違反の損害賠償額は、職場の情けなんかで手加減してくれないわ」
向かいの席で、拓也が冷ややかに鼻で笑った。
「結城杏奈、投資家を盾に圧をかけたところで、インディー開発者の努力を搾取してる事実は消えない。やれるもんなら全員クビにしてみろよ。根性があるならな。何万人ものネット民が見てる...
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