第4章

 一日目。

 山に登って以来、雪花から連絡は一切ない。

 ただ少し小言を言っただけなのに、あいつは怒ってしまったらしい。

 あんな底辺の人間にもプライドなんてものがあったのか?

 二日目。

 ラウンジで友人たちが雪花の噂話をしていた。最近もまだあの子を釣っているのか、と。

「プライドが傷ついたみたいだ。ちょうどいい、少し冷たくしてやろう。自分がどれだけ重要か思い知らせるために」

 私は冷ややかにそう答えた。だが、その言葉に苛立ちと焦りが混じっていることに、私自身気づいていなかった。

 三日目。

 蜜香が私の腕に絡みつき、雪花はまだ来ないのかと尋ねてきた。彼女は雪花をからかう...

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