第103章 火の用心、泥棒用心、元夫用心

浅見紗雪は風間朔也の危険な考えなど知る由もなかった。

彼女はその場を離れると、急いで自家用車に乗り込み、帰路についた……。

家に入った時も、これからは外出する際に護身用の薬を携帯しなくては、と考えていた。

もし次にまた同じような状況に遭遇したら、あのクズ男、風間朔也に薬の粉でも撒き散らしてやろう、と。

火の用心、泥棒用心、元夫用心!

心の中で密かにそう決意した後、彼女は鈴の部屋へ様子を見に行った。

時間はすでに遅く、鈴ちゃんはとっくに眠りについていた。

今は、小さな体で小さなベッドに縮こまり、すやすやと寝息を立てている。

傍らにはマシュマロもいた。

ふわふわの毛玉が、彼女に...

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