第153章 ローズ

昼休み紗雪が研究室から出てアナと一緒に食事に行こうとしたところ、突然フロントから電話がかかってきた。

「浅見さん、フロントに市内便の宅配便が届いております」

紗雪はそれを聞いて、少し戸惑った。「私の市内便ですって?」

「はい、ご本人様にご署名をいただく必要がございます」

紗雪は心の中で首を傾げた。一体誰が荷物を送ってきたのだろう!

アナに一言断ってから、フロントへ向かってみることにした。

ところがまだ着かないうちから、ロビーのフロントに大きな薔薇の花束と、配達員の姿が遠目に見えた。

紗雪がやって来るのを見ると、相手はすぐに尋ねてきた。「失礼ですが、浅見さんでいらっしゃいますか?...

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