第162章 連れ去られた!

九条雫は心配ではあったが、それでも浅見紗雪に告げた。

「紗雪、あとで何か手伝えることがあったら、言ってね! 絶対に力になるから!」

浅見紗雪には、彼女の友情が痛いほど伝わってきた。

彼女は目を赤くしながら頷き、声を詰まらせて言った。

「うん……」

九条雫はそんな彼女を見て、胸が締め付けられる思いで、再び彼女を抱きしめた。

「もう、泣かないで。まずは陸斗に会いに行きましょ! せっかく親子で再会できたんだから! 陸斗が、あなたが自分のママだって知ったら、きっとすごく喜ぶわ!」

浅見紗雪は頷き、九条雫の言うことに従った。

彼女の今の精神状態では運転は無理だと判断し、助手席へと移り、...

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