第163章 場をかき回す

朱雀は浅見紗雪の命令に異議を唱えることなく、即座に「はい」と返事をした。

浅見紗雪は電話を切ると、そのまま車に乗り込み、九条雫へと電話をかけた。

黒崎奈和が参加しているという、名家のご婦人たちが集まるパーティーの場所を尋ねるためだ。

九条雫はその電話を受けると、少し戸惑った様子で言った。「風間家へ人を取り返しに行くんじゃなかったの?どうしていきなりパーティーのことなんて?」

浅見紗雪は隠すことなく、ありのままを話した。「黒崎奈和は家に帰っていなかったわ。陸斗をそのパーティーに連れて行ったの。浅見香奈も一緒よ。今日の彼女の目的は、浅見香奈が自分の見込んだ嫁だと社交界の人々に知らしめて、...

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