第173章 彼の心の中で、最も特別な存在

しばらくして、浅見紗雪は気持ちを落ち着かせ、陸斗を風呂に連れて行った。

以前にも陸斗の体を洗ってあげたことはあったが、その頃の彼女は、陸斗が自分の息子だとは知らなかった。だから、陸斗のことについて、あまり詳しく聞くことはなかった。

だが、今は違う。

浅見紗雪は聞きたいことすべてを、一度にまとめて質問してしまいたいくらいだった。

彼女は陸斗にボディソープをつけてやりながら尋ねた。「いつもは誰に体を洗ってもらってるの?」

陸斗は入浴中とてもおとなしく、いたずらに水遊びをしたりはしない。

ママの質問にも、素直に答えた。「だいたいはパパだよ。パパに時間があるときは、いつもパパ。時間がない...

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