第175章 俺の女は、ずっと君だけ

医者である浅見紗雪は、詳しく診察するまでもなく、彼が本当に熱を出していることがわかった。

しかも、この燃えるような熱さは、相当ひどい高熱であることも。

彼女は風間朔也の体重に、よろめいた。

幸い、千堂蒼は本当に彼女一人に支えさせるつもりはなく、すぐに手を貸してくれたおかげで、二人が共倒れになることは避けられた。

しかし、それでも浅見紗雪の気分は最悪だった。

彼女は眉をひそめ、冷ややかな口調で尋ねた。「怪我をしているのなら、どうして帰って休まないで、ここにいるの?」

千堂蒼は罪のない顔で答えた。「俺も説得したんですが、風間様が、ここで紗雪お嬢様の気がおさまるのを待つ、と仰るもので!...

ログインして続きを読む