第186章 ママをパパに会わせる

榊原瞬は陸斗の心中を知る由もなかった。

しかし、陸斗が小さな顔をこわばらせているのを見て、面白いと思った。

この歳で、なかなかの気迫がある。確かに榊原家の血筋だ!

それに、妹が言っていた通り、とても可愛い。

榊原瞬は心の中で、彼に親近感を覚えた。

彼は陸斗に手招きし、呼びかける。「陸斗、こっちへおいで!」

陸斗は自分が呼ばれていることに気づき、我に返ったが、その足はためらいを見せた。

この人はパパの恋敵だ。彼とあまり親しくするわけにはいかない。

浅見紗雪は彼の葛藤する表情を見逃さなかった。

彼女はしゃがみ込み、陸斗に紹介した。「陸斗、この方はね、鈴みたいに『小舅舅《おじさん...

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