第189章 キスマークを持って帰ってきた

しかし、考え直してみると、この男にそんなロマンチックな要素があるはずもなかった。

ましてや、今の二人は何の関係でもない。

だから、きっと自分が考えているような意味ではないのだろう。

そう思い、浅見紗雪も自惚れることなく、淡々と二万二千円を送り返した。

「押し間違えたのなら、返すわ……」

彼女が送金した後、風間朔也は画面に表示された二万二千円をじっと見つめていたが、それを受け取る気は全くないようだった。

浅見紗雪は彼を無視した。

お金を受け取ったからには、きっちり仕事をするだけだ!

包帯を巻くだけで、百万円も儲かるなんて。

こんな仕事、もっとたくさんあってもいいくらいだ!

...

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