第201章 彼女を妹と呼ぶ

律も分かっていた。兄の決断は、誰も覆せないと。

仕方なく、監督に指示を出すしかない。「彼に服を一着、用意してやってくれ」

律が同意したのを見て、監督はそれ以上何も言えず、急いで人を探しに行かせた。

朔也は監督の不安を察し、こう言った。「安心しろ、撮影の邪魔はしない! 臨時で番組スタッフの一員になるだけだ!」

「はい、はい!」

監督に否やを唱える勇気などあろうはずもない。

すぐに服が用意された。

朔也は着替えを済ませると、外へ出た。

香椎絃羽は電話を受け、すでに救急箱を持ってきていた。

朔也はそれを受け取ると、紗雪のもとへ届けに向かった。

彼が到着したのは、十数分後のことだ...

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