第216章 兄に殴られるのが惜しいのか?

紗雪は頭が痛くなった。

朔也は頭は切れる方じゃなかったかしら?

なぜ今になって、知能指数が急降下しているのだろう?

紗雪は悔しさに歯ぎしりし、苛立ち紛れに朔也の手を振り払った。

「彼は私の兄よ! 同じ両親から生まれた実の兄! どうして会わせないかって、それは兄さんがあなたを殴りたがってるからよ!

朔也、昔あなたが私にしたこと忘れたの? 兄さんはあのことをずっと根に持ってる。私が止めてなかったら、とっくに病院送りになってたわよ!

それなのに今、自分から殴られに行くなんて! 好きにすればいいわ! いざとなったら私は止めないから!」

「彼が……君の兄?」

朔也は紗雪と瞬が本当に兄妹...

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