第252章 無礼な侵入

朔也は頷き、彼女に尋ねた。「君のご両親が今回来ても、いきなり君を連れ帰ったりはしないよな?」

彼の心の中には、人知れぬ心配があった。

彼は紗雪の家族について、何も知らなかった。

もし彼らが本当に紗雪を連れ去ってしまったら、朔也には無理やり引き留める術などなかった。

この問いに、紗雪は少し躊躇した。今回は怪我をしているだけに、正直なんとも言えない。

しかし、彼女はこう答えた。「第三段階の研究開発がまだ終わってないので、しばらくは離れません」

朔也の心から、まるで石が下ろされたかのようだった。

彼はわずかに安堵の息を漏らし言った。「それならいい。休んでこい。俺はここで待ってる」

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