第257章 食べたりしないから、怖がることはない

その頃、瞬は朝早くから父親に研究所へ連れ出され、手伝いをさせられていた。

絃羽は電話をかけても繋がらなかったため、直接研究所に彼を訪ね報告した。「頼まれていた件、片付いたわよ!」

ちょうどそばにいた沢が尋ねる。「何のことだ?」

まだ成功したわけでもないため、瞬は家族に話すつもりはなく、言葉を濁した。「いや、別に。ただ、ちょっと面白いものを……」

それを聞いた途端、沢は息子に呆れ返り、その頭をひっぱたいた。「一日中遊んでばかりで、どこがお父さんやお兄さんたちに似ているんだ? 暇なら手伝えというのに、毎日毎日ふらふらして……」

瞬は納得がいかない。「どこがふらふらしてるんだよ? 父さん...

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