第28章 これは何の腐れ縁

翌日。

浅見紗雪は早起きした。もう少し寝ていたくないわけではない。ただ、今日は研究所で会議があり、早めに行かなければならなかったのだ。

身支度を整えて階下に降りたとき、鈴はまだ起きておらず、小川さんの朝食もまだ出来上がっていなかった。

浅見紗雪は急かすことなく、途中で何か適当に買っていこうと思っていた。ところが、そのとき玄関のチャイムが鳴った……。

「どなた?」

こんな早朝に誰がチャイムを鳴らすのかと不思議に思いながら、玄関に見に行った。

次の瞬間、ドアを開けると、目の前に陸斗が立っていた。

「綺麗なおばさん、おはよう!」

「陸斗くん?」

浅見紗雪は愕然とした。「ど、どうし...

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