第290章 風間社長はどこにでもいる

執事は彼の反応にはとうに慣れていた。

彼は笑いながら言った。「ご本人様がいらしたわけではなく、花屋が配達に来ただけです。外の警備室に預かってあります」

沢は不機嫌そうな顔で言った。「捨てろ、捨ててしまえ! 警備室の者にも伝えておけ、うちの紗雪ちゃんは恋愛も結婚もしないと。そんな気は起こさせるな! 今後花が送られてきたら、そのまま突き返せ!」

紗雪はその光景を見て、少し笑いたくなった。

ふと、昨晩朔也が息子に言った言葉を思い出す。

あの男、考えすぎだ。

恋敵なんて、陸斗が手を下すまでもない。パパと兄さんたちが、先に立ちはだかってくれるだろうから。

執事はその命令を聞くと、すぐさま...

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