第295章 高貴さはどこにあるのか?

一行はVIP通路から出ると、すでに運転手が待機していた。

朔也は車に乗り込み、運転手に命じる。

「直接、榊原グループの研究所へ行って人を拾ってくれ」

「かしこまりました」

運転手はそう応えた。

後部座席の朔也は、移動中の僅かな時間を利用して目を閉じ、休息を取る。

一方、紗雪は、朔也がすでに到着していることなど知る由もなかった。

彼女は二人の親友と夕食を済ませた後、まっすぐサーキットへと向かった。

三人とも食事の量は控えめだった。葉は家を出る前にスナック菓子を食べすぎていたし、紗雪と雫は、後で一周走ったら吐いてしまうかもしれないと心配し、軽くお腹を満たす程度に済ませていたからだ...

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