第297章 朔也を気にかける

朔也が空港から榊原グループの研究所へ駆けつける途中、紗雪に電話をかけた。

しかし繋がらない。おそらく携帯の充電が切れたのだろうと考え、陸斗に電話をかけた。

今回、慌ただしくT市に来たものの、滞在できるのは数日だけだ。

その後はまた急な出張に行かねばならない。

そうなると、また何日も彼らに会えなくなる。

陸斗はパパがT市に来たと聞き、榊原グループの研究所へ向かっていると知ると、すぐさまパパに言った。「もう、パパ、どうして今頃電話してくるのさ。ママは研究所にはいないよ。今夜、葉おばちゃんたちとレースに行くんだから!」

それを聞いた朔也は、すぐに運転手に車の向きを変えさせ、息子が言った...

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