第305章 彼女を守るのは当然のこと

眠りの中の紗雪は、何かに気づいたかのように睫毛を微かに震わせ、やがて目を開けた。

寝起きで、頭はまだ少しぼんやりしている。

朔也が優しい口調で尋ねる。「起きたか?」

紗雪は瞬きをして頷くと、視線を窓の外へ向けた。「病院に着いたの?」

「ああ」

朔也は彼女を支え起こし言った。「行こう。検査に連れて行く」

紗雪に異論はなく、朔也について車を降り、そのまま病院の中へと案内された。

病院では、朔也がすでに関係各所に手を回し、段取りを済ませていた。

彼女が到着するやいなや、医療スタッフが駆け寄り、紗雪の全身精密検査を始めた。

朔也は傍らで待っていた。

およそ三十分後、検査が終わり、...

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