第307章 彼は誰かを守る時、大胆に振る舞うことができる

紗雪一行が榊原家の屋敷に戻ったのは、もう随分と遅い時間で、子供たちはとっくに寝入っていた。

しかし、榊原夫妻はまだ起きていた。

娘が事故に遭ったと聞き、一晩中心配でたまらなかったのだ。

電話もずっと繋がらず、今もリビングで待ちわびている。

彼らが帰ってくる足音を聞きつけ、夫妻は慌てて立ち上がり、出迎えに行った。

「紗雪ちゃん、帰ってきたのかい?どうだったの? どこか怪我したの? ひどいの???」

清伊は心配でたまらない様子だ。

この娘は、ようやく取り戻した宝なのだ。万一のことがあれば、自分たちの命が奪われるようなものだ。

紗雪は両親の心配を察し、申し訳ない気持ちになった。

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