第309章 もう長い間我慢してきた

向かう途中、瞬は昨夜の出来事を持ち出し、紗雪に言った。「こんなことなら、昨日の夜に帰ってくればよかった。俺がいたら、あの天野ってやつはとっくに潰されてたぜ。朔也なんかの出番はなかったのに」

朔也にいいところを持っていかれたのが、瞬はまだ気に食わないようだ。

紗雪は思わず苦笑した。「瞬兄さん、まだその話をしてるの。もう終わったことじゃない。子供たちの前で言わないで」

大人たちの間のことで、子供たちに悪影響を及ぼしたくはなかった。

昨夜のレース場での危険な出来事は、まだ二人の子供には内緒にしているのだ。

瞬もそれに気づき、慌てて言った。「わかってる、言わない、言わない。しばらく会ってな...

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