第310章 紗雪ちゃん、やっぱりとてもお利口さん

紗雪は次第に何かがおかしいと感じ始めた。どうもこの男の機嫌が……少し妙ではないだろうか?

「あなた……何してるの?」

ようやく少し距離を取ることができた紗雪は、すぐさま問いかけた。

朔也は彼女の頭に額を当てたまま、無邪気な顔で尋ね返す。「何が?」

紗雪はむっとした様子で言った。「キスするのはいいけど、なんでこんな……じらすようなことするの? 私、何かした? 何に不機嫌になってるのよ?」

彼女が怒る様子は、まるで毛を逆立てた子猫のようだ。

朔也は目を細めて言った。「気づいたか?」

紗雪は眉をひそめ、彼をじっと見つめたまま何も言わなかった。

朔也は言う。「罰を与えるべきか考えてい...

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