第311章 甘い

 朔也が認めるはずもなく、彼は平然とした顔で答えた。「俺がそんなことをするわけないだろう?」

 だが、紗雪は疑いの眼差しで彼を凝視し、心の中で確信を深めた。この件は、彼と無関係ではない、と!

 しかし、本人が認めない……。

 紗雪は少し考え、こう言った。「それなら、智也兄さんを呼びましょうか。彼なら喜んで見張りに来てくれるはずよ」

 そう言って紗雪はスマホを手に取り、智也に電話をかけようとした。

「やめろ……」朔也は慌てて手を伸ばし、彼女の行動を制した。

 彼はどうしようもないといった表情で彼女を見つめる。「認める。確かに俺だ!」

 紗雪は腕を組み、彼を見上げた。その表情は笑っ...

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