第322章 手に負えない

その温かい感触に、紗雪は呆然としていた。

頭上のティアラの重みを感じると同時に、初めて、この男の心の中に自分が……。

本当に重みを持つようになったのかもしれない、と気づいた。

彼が以前言っていた復縁したい、自分を追いかけたいという言葉は、どうやらその場しのぎの思いつきではなく、本気だったのだ……。

紗雪の睫毛が震え、心に様々な感情が渦巻く。

しかし、朔也にどう応えればいいのか、彼女には分からなかった。

ただ、一つだけ確かなことがある。今夜プレゼントを贈ってくれた多くの客たちのことは、彼女の記憶に深くは残っていない。

だがこんな形で、あのような告白の言葉を口にした朔也は、確かに彼...

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