第327章 彼がもたらした安心感

朔也は口の端を微かに上げ、一言返した。「ご丁寧にどうも。他に用がなければ、これで失礼する」

司は頷き、彼を玄関まで見送った。

朔也が部屋を出ると、ちょうどホテルのスタッフがミルクを届けに来たところに鉢合わせした。

「風間様」

スタッフが恭しく声をかける。

ミルクは朔也が前もって頼んでおいたものだった。

彼はそれを受け取ると、踵を返して紗雪の部屋のドアをノックした。

紗雪はすでに瞬との通話を終えていた。

ドアを開けると、そこにいたのが朔也だったので、少し訝しげな顔をした。「どうしてあなたが?」

朔也はミルクを彼女に差し出し言った。「眠れないだろうと思って、ミルクを持ってきた。...

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