第338章 俺が君を守る番

紗雪は彼の言葉の続きを察し、無意識に何か言おうとした。

しかし、たとえ自分が拒否しても、この男は聞き入れないだろうことも分かっていた。

少し考えた末、結局彼に無理強いするのはやめ、ただ「うん」とだけ返事をして家を出た。

朔也は彼女の後ろ姿を見つめ、少し眉を上げた。意外だった。

否定しないだと?

ということは、彼女は俺を受け入れ始めたということか?

その可能性を思うと、朔也の心は晴れやかになった。

今回の海外出張も、まんざら悪いことばかりではないらしい……。

ほどなくして、運転手が紗雪を送っていった。

朔也は家に残り、二人の子供と一緒に時差ボケの調整を続けた。

紗雪は研究所...

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