第34章 将来は娘コンになる

陸斗は気が気でなく、なりふり構っていられなかった。慌てて子猫を蒼に預ける。

「おじさん、これ持ってて!」

そう言うと、急いで鈴を見に駆け出した。

朔也も当然、彼らの声を聞いていた。

鈴が叫んだとき、彼の心臓もどきりとした。まるで陸斗が怪我をしたかのような感覚だった。

彼はすぐに蒼に命じる。

「お前も行って、どうしたのか見てこい……」

「かしこまりました、風間様!」

蒼は頷き、陸斗の後を追って外へ出た。

外に出ると、鈴の腕が植え込みの枝で一筋、引っ掻かれているのが見えた。

傷は重くはないが、子供の柔らかい肌にとっては、決して軽くもない。

蒼も焦り、慌てて言った。

「この...

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