第395章 行くのを惜しんでいるの?

テーブルの下での二人のささやかなやり取りに、沢と清伊は気づかなかった。

朝食の後、紗雪と朔也は一緒に家を出た。

朔也は彼女を研究所まで送り届けると、自身は沢たちと共に休憩室へと向かった。

紗雪がオフィスに入ると、すでに雫と颯真が待っていることに気づいた。

彼らは紗雪が入ってくるのを見るや否や、真っ先に駆け寄って二人のことを根掘り葉掘り聞き始めた。

「紗雪、昨日は二人でどんな話をしたの」

「そうそう、それでどうなったのよ」

二人ともこの問題に並々ならぬ関心を寄せていた。何しろ、親友の一生がかかっているのだから。

紗雪は彼らがこれほど自分を心配してくれているのを見て、目元に喜色が...

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