第396章 親しく柔らかい

紗雪が名残惜しく思うのも無理はない。

何しろ、二人が付き合い始めたのはつい最近のことだ。

この二日間、朔也の彼女への気配りはまさに至れり尽くせりだった。

彼女はつわりがひどく、食べる量は少ないのに吐く回数は多く、三度の食事もおやつも、どんどん好みがうるさくなっていた。頻繁に吐くせいで、元気もなくなっている。

朔也はそれを見て心を痛め、手を変え品を変え、家の料理人に食欲をそそる消化のいいものを作らせた。

何度も、彼女がひどく吐いているのを目の当たりにし、自分が代わってやれたらとさえ思った。

結局、彼にできるのは、白湯を用意し彼女が吐き終わるのを待ち、そしてその体を腕の中に抱きしめ、...

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