第402章 わざわざ布団を温めに来た

風間家の老夫婦は医療室で一時間ほど過ごした。

紗雪は時間を確認し、二人に声をかける。「お爺様、お婆様、今日の面会時間はもう終わりです。そろそろ先生が智也兄さんの診察にいらっしゃいますし、長旅でお疲れでしょうから、一度お部屋にお送りしますね」

娘の言葉を受け、清伊も前に出て説得する。「そうですよ、お父さん、お母さん。ゆっくり休んで、明日か明後日にまた会いに来ましょう」

榊原夫妻はそれに異論はなかった。

悲しみはまだ癒えないものの、だいぶ落ち着いてきており、子供や孫に迷惑はかけたくなかったため、二人は同意した。

紗雪は二人を洋館へと送り届けたが、月は同行させなかった。

「家には余分な...

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