第403章 さらに近づいた

そのキスに情欲の色はなく、ただただ睦まじく、親密なものだった。

キスが終わった時、紗雪は、二人の感情がさらに一歩近づいたように感じた。

たぶん……お互いにすべてを打ち明けたからだろう。

その夜はぐっすりと眠れた。

翌日、紗雪が目を覚ました時、隣に朔也の姿はすでになかった。

彼女は手を伸ばし、隣の場所をそっと撫でてみる。そこはもう冷たくなっていた。

明らかに、そこで眠っていた人物は、とっくに立ち去ってしまったようだ。

紗雪は思わず朔也にメッセージを送った。

「どこへ行ったの?」

朔也からはすぐに返信があった。

「夜が明けたから、君のおばあ様に見つからないように、先に帰ったん...

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