第439章 良い思い出を残したい

律は呆然とした。

まさかこの冷血マシーンのような兄が、こんな質問をしてくるとは思ってもみなかったからだ。

彼は途端に興奮し、デスクに身を乗り出して尋ねた。「兄さん、もしかして、義姉さんにプロポーズするつもり???」

朔也は淡々と頷いた。

紗雪に与えるべきものは全て与えると、彼は約束したのだ。

今や二人は仲直りし、紗雪も彼についてK市に戻ってきた。

この場所には、紗雪にとって良くない思い出ばかりが残っている。

だからこそ朔也は、ここで紗雪にプロポーズしようと考えた。

紗雪の良くない記憶をすべて塗り替え、幸せな記憶だけを残してやりたい……。

その話を聞いた律は俄然やる気になり、...

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