第48章 彼は浅見香奈を嫌う

一歩遅れてやってきた浅見香奈は、一瞬呆然とした。

風間朔也の左隣は風間おばあ様の席、そして右隣は自分の席のはずだったからだ。

今夜は風間朔也の隣に座って、自分の良いところをしっかりアピールしようと、黒崎奈和と打ち合わせまでしていたのだ。

それに、浅見じいさんの誕生日祝いは、もともと宴会を開くはずだったのを、急遽食事会に変更したのも、この機会に風間家と二人の婚約について話を進めるためだった。

どんな状況であれ、このような場で風間朔也が婚約を断ることはないだろう。

それなのに、すべてお膳立てが整っていたというのに、この雑種が横から割り込んでくるなんて……。

浅見香奈は内心不愉快でたま...

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