第521章 とても好き

雫の表情は、まだ呆然としていた。

やがて、頬に智也さんの指先が触れる温かさを感じて、雫はようやく我に返った。

そうか、これは、本当に自分の錯覚なんかじゃなかったんだ!

智也さんが本当に、私と付き合うことに同意してくれた?

興奮と喜びが胸に込み上げ、幸福感が激しく押し寄せて、雫は少し目が回りそうになった。

これって、本当に夢じゃないよね?

今度こそ……本当に、もう私の幻想じゃないの?

雫は目の前の端正な顔をじっと見つめ、瞬き一つできなかった。この光景が、ふいに消えてしまうのが怖かったからだ。

しかし、これが現実だと確信が持てない。

そこで雫は意を決し、自分の太ももを思いっきり...

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