第87章 強勢に妻を守り、浅見香奈の顔を打つ

 その時、風間朔也も姿を現した。

 今まで黙っていた浅見香奈は、彼の姿を認めると、心に怒りがこみ上げてくるのを抑えきれなかった。

 今夜、彼女は黒崎奈和と親交を深めるため、わざわざ誘い出したのだ。それなのに、ここに着いた途端、レストランの支配人に止められ、三階は風間朔也が貸し切りにしていると告げられた。

 警戒心から、浅見香奈は支配人にいくつか質問を重ねた。

 風間朔也が一人の女性と来ていると知った時、彼女はその女性が浅見紗雪ではないかと疑い始めた。

 そのため、黒崎奈和をそそのかして、様子を探りに上がってきたのだ。

 まさか本当にこの女だったとは。

 しかも二人して子供まで連...

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