第206章

夏川甘は何が何だか分からず、急いで彼女を支えた。「どうしたの、瑠ちゃん?」

 四人の子供たちも悲鳴を聞きつけて、急いで部屋から飛び出してきた。一斉に藤堂光瑠のもとへ駆け寄る。「ママ!」

 藤堂光瑠は真っ青な顔で床に落ちたスマートフォンを見つめ、呼吸を荒げている。

 太郎は異変に気付き、すぐに床からスマートフォンを拾い上げて確認した。

 見知らぬ人物から藤堂光瑠にメッセージが一件届いていた。【光瑠、今日はとても楽しかったみたいだね。君が楽しいと僕も楽しいよ。ケーキは美味しかったかい?】

 太郎は眉をひそめ、さらにチャット履歴を遡った。

 その謎の人物と藤堂光瑠のやり取りを全て読んだ...

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